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株式会社 せきやまたいち一級建築士事務所
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冬の結露が気になる季節に:窓の水滴を減らす“湿気との付き合い方”

  • 公開日:2026-01-21

冬の朝、窓ガラスが水滴でびっしょり。

よくある光景ですが、放置すると水分が残りやすくなり、見えない場所での結露やカビにつながることもあります。

まずは仕組みを知り、できる範囲で「湿気を増やしすぎない」「湿気の出口をつくる」「冷たい場所を減らす」の3点を意識してみましょう。

 

 

 

この記事のポイント

 

・結露は「空気中の水蒸気が、冷たい面で水滴になる」現象

・結露対策は“窓だけ”ではなく、室内の湿気の出入りがカギ

・温湿度計で見える化すると、対策が続けやすい

 

 

 

1. 冬に結露が増えるのはなぜ?

 

・結露は「空気中の水蒸気が水滴になる」現象

 

結露は、空気中の水蒸気が冷たい物体の表面で水滴となって付着する現象です。

暖かい空気ほど多くの水蒸気を含み、冷えると含みきれなくなった水蒸気が水滴として現れます(この「水滴になり始める温度」は露点温度と呼ばれます)。

 

・ポイントは「水蒸気の量」と「冷たい場所」

 

冬は外気が冷たく、窓や外壁の表面温度が下がりやすい季節です。

そこに、調理・入浴・室内干し・加湿器などで室内の水蒸気量が増えると、結露が起きやすくなります。

 

 

 

2. 今日からできる、結露を減らす3つの考え方

 

(1)水蒸気を増やす“きっかけ”を知る

 

住まいの中で水蒸気が増える原因は、意外と身近です。

住まいるダイヤル(住宅紛争処理支援センター)の資料では、たとえば次のような状況が「室内空気中の水蒸気量の増加」の例として挙げられています。

 

・厨房換気設備を稼動させない状態での調理

・浴室・洗面所・キッチンなど水回りで発生した水蒸気の居室への流入

・室内での洗濯物の乾燥(室内干し)

・加湿器の利用

・締め切った室内での開放型暖房器具等の使用

 

ゼロにする必要はありません。

「増えるタイミングを知る」だけでも、換気のタイミングがつかみやすくなります。

 

(2) 湿気はこまめに外へ:換気を味方にする

 

結露対策の基本は、室内にこもった湿気を外へ出すことです。東京都保健医療局のFAQでも、調理や入浴など水蒸気が大量に発生する前後や寝る前にしっかり換気することが、結露が発生しにくい生活スタイルの第一歩とされています。

 

また、東京都のアレルギー情報サイトでも、浴室や台所での換気が不十分だと湿度が下がらず、結露がおきやすくなること、湿度が高いとカビが生育しやすくなることが示されています。

 

ポイントは「発生源の近くで、早めに」です。

料理中はレンジフード、入浴後は浴室換気を“少し長めに”回すなど、生活動線に組み込むと続きやすいです。

 

(3)「冷たい場所」を減らす:窓まわり・壁の表面温度に目を向ける

 

結露は、室内の水蒸気量だけでなく「冷たくなりやすい場所」があると起きやすくなります。

東京都保健医療局のFAQでは、結露しないペアガラスなど結露防止商品が開発されていることにも触れたうえで、生活スタイル(湿気の発生量)を変えないと同じ量の水分が空気に供給される点が指摘されています。

 

また、国土技術政策総合研究所(国総研)の解説では、室内の湿った空気が壁内などへ流入すると結露の要因になり得ること、防湿層を設けることで内部結露が発生しにくくなることが示されています。

窓だけでなく、断熱・防湿・換気などを“組み合わせて”考えることが、根本的な予防につながります。

 

 

 

3. 「窓が結露しない」=「問題が消えた」とは限りません

 

・見えない場所に“移動”することがある

 

東京都保健医療局のFAQでは、窓で結露しなくなると、そこで結露していた水分が行き場を失い、押入や家具の奥など見えない場所で結露してカビが大量に発生してしまうこともある、と注意喚起しています。

「窓の結露が減ってきた=安心」ではなく、室内全体の湿度や換気の状態もあわせて見ていくと安全です。

 

・温湿度計で“見える化”すると続けやすい

 

同じく東京都保健医療局のFAQでは、温・湿度計を設置して暖房温度を20度程度にすることにも触れています。

目に見える指標があると、加湿のしすぎや換気不足に気づきやすくなります。

 

東京都保健医療局の「健康・快適居住環境の指針」では、湿度管理の目安として40〜60%が示されています。

地域・住まい方・体感によって適切な範囲は変わるため、まずは“上がりすぎない・下がりすぎない”バランスを意識するとよいでしょう。

 

 

 

4. こんな症状は「結露以外」も疑って、早めに相談を

 

「水染みがある=結露」と決めつけるのは危険です。

住まいるダイヤルの解説では、雨漏りの散水調査等で原因が特定できない場合に、結露による水分の蓄積が原因の可能性があること、また設備配管などからの漏水でも似た不具合が起こり得ることが示されています。

 

・天井や壁に、雨の後だけ出る水染みがある

・窓以外(壁・押入れ・床下など)の湿りが続く

・カビ臭さが強い/同じ場所で繰り返す

 

こうした場合は、無理に自己判断せず、建物の状況に詳しい専門家へ早めに相談するのが安心です。

 

 

 

まとめ:結露は“生活と建物”の合奏。小さな習慣で変わります

 

結露は、冬の温度差と、生活の中で生まれる湿気が重なって起こります。

まずは「湿気が増えるタイミングで換気する」「温湿度計で見える化する」など、小さな工夫から始めてみてください。

 

建物側の工夫(窓・断熱・防湿・換気計画など)も含めて見直したい場合は、計画段階からの検討が近道になることもあります。

 

 

 

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株式会社 せきやまたいち一級建築士事務所は、名古屋市で構造設計をメインに建築設計を行っています。

新築・改修の計画で、換気や結露、室内環境の不安がある場合は、早めの情報整理が役に立つことがあります。

気になる点があれば、お気軽にお問い合わせください。

 

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参考情報(外部)

 

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。住まいの状況や気候条件によって最適な対策は異なります。